第3回 中越ひこばえ展 2007

2007.10月8日(祝)〜14日(日)

10/12(金)pm13:00〜版画教室、          Pm15:00〜ステンシル教室
10/13(土)pm13:00〜ステンシル教室       Pm15:00〜版画教室
体験費 \1.000  40分程度
尾身伝吉木版画 「甦る故郷・中越 」

 尾身伝吉は、新潟県十日町市在住。
十日町市で生まれ育ち、地元の織物会社で着物のデザイナーとして勤務する傍ら創作を続け48歳で独立。
 翌年秋の新潟県中越大震災に遭遇し自らも被災。この地震による土砂崩落で、ワゴン車に乗った母子3人が巻き込まれた事故は、まだ強い記憶に残るが、この一家とは版画を通して交流が始まった矢先だった。
 このことからも、作品を通して震災の風化を食い止め、復興の一助となることに使命感にも似た情熱を注いでいる。
 日本各地はもとより、2005年夏には香港で、2006年秋には米国アトランタにて作品発表をするなど活動の場を世界に広げている。
今回は主に震災後創作した作品を中心に展示即売。

   ■作家在廊12〜14日
11月3日(土)pm5:00〜
   4日(日)pm1:00〜


■金子まゆ 瞽女唄  要予約  2.000 

瞽女(ゴゼ)とは、三味線を抱えて村々を旅し、語り物、流行唄、民謡などを歌い歩いた盲目の女旅芸人。金子まゆは新潟市在住。最後の瞽女といわれ国の重要無形文化財保持者でもあった小林ハルの晴眼の弟子の竹下玲子師に学ぶ。
祭文松坂全段を通して語ることを中心にした「らっくり瞽女宿」主宰。目下、伝承と共に瞽女唄を通したコミュニケーションの場の創造を目指し活動中。
今回の演目は藤沢市が舞台で歌舞伎でも有名な小栗判官照手姫。


11月18日(日)〜24日(土)


■村上木彫堆朱 小田尚 漆芸展

新潟県北部に位置する村上市を代表する伝統工芸品、木彫堆朱。
その工程ごとに木地師や彫り師など専門の職人がいるが、
その最後の工程を担う塗師である小田 尚による漆芸展。

一作品について塗りの作業は78回に及び、仕上げるのに1ヶ月以上かかる。
時間をかけた丁寧な工程が、つややかで美しい面を持つ村上の堆朱を作りだす。
小田は実用品を作りたいという。
なぜかと問うと「職人だから」という答えが返ってきた
11月30日(金)〜12月5日(水)

吉野明雄写真展 「7.16 中越沖地震」
〜地と人の軌跡 

 今年、平成19年7月に発生した中越沖地震の被災地柏崎市に在住でフォトグラファーの吉野明雄による写真展。即売もする。
 自らも被災する中、震災直後から被災地の記録と同時に “人” を中心に被災者の心の軌跡をカメラに収め続ける。それらは単に災害の恐ろしさを伝えるにとどまらず、その中で生まれる人と人との絆、災害に負けないたくましさを感じさせる。被写体の警戒心のない表情を捉えているのは、カメラを向ける吉野もまた被災者のひとりであるからか。