第1回 中越蘖展2005 
「帰郷・山古志へ」 
10/1〜10/10

写真 青木一政・田中八重子(新潟県山古志村在住)




■展示内容

山古志村在住写真愛好家、青木一政さんと田中八重子さんによる被災前の美しい風景写真を18点ほど展示しました。

【ひこばえコーナー】では
被災後の復興現状写真30点、中越大震災関連書籍をご覧頂きながら、
被災地の“復興状況”などを発信しました。なかなか復興の進まない被災地の状況写真に、
皆さまたいへんビックリされ、多くの関心を寄せていただきました。



■作家略歴 

青木一政

旧山古志村出身、在住。妻有の手描き友禅を生業とする傍ら、故郷の風景や暮らしを25年にわたりカメラに収め続け「四季の山古志コンテスト」で毎日グランプリ受賞を機に写真にのめりこむ。その後、山古志村村長賞を2回にわたり受賞。しかし中越大震災で自宅が全壊し、撮りためたネガの3分の2を失う。

田中八重子

旧山古志村出身、在住。山古志診療所に看護師として勤務する傍ら、村の風景や人々を気負いのないまなざしで撮りつづけ、本格的に打ち込もうと思っていた矢先の被災。撮るべき風景を失ってしまったことによる絶望。全村避難という現実。村の診療所で看護師としての激務の日々。撮ることさえ忘れていた余裕のない心を励まし、再びカメラに向かわせたのは他ならない“写真の力”だった。